働いて二週間で会社潰れた

歴史本や小説や映画などの感想が書ければなと思います。

サービス業入門

前々職について書こうと思う

私は新卒で入社をしたのはとある小さなスーパーだつた

といっても、別に本格的にスーパ業務に興味があったわけでもなく、期待していた業種で思うように内定を得ることができず、そのため腰掛のつもりで入社したのだった。

まあ、サービス業というか元来、人と接するのが好きということもあり、そのため接客業の最前線とでもいうべきスーパーを選んだのである

 

このことに関してもしタイムスリップか何かで過去に戻り、お前は将来スーパーで働くんだぞと言っても決して昔の自分はそれを信じなかったであろう。そのぐらいスーパーとは縁の遠い職業であった。

 

 

まあ、何にせよ私は貴重とも言える新卒カードを地元の小さなスーパーへと捧げたのである

 

 

さて、そんなスーパーであるが、基本的な待遇はよかった10時から19時までの8時間勤務で月給は18万円手取りに直したら15万と少しぐらいの給料だが、それでも実家暮らしであるし将来、東京にいくにあたっての貯金を貯めているのだと思えば、悪い話ではなかった

 

問題はその後である

最初の3ヶ月は研修をかねてレジや事務での仕事を請け負っていた。しかしながら、3ヶ月を過ぎると、突如異動が言い渡された

精肉勤務である

どうも、社長の魂胆としては、初の大卒での入社である私にとってえらく期待しているようであり、将来的には幹部として働いて欲しいのだという。そのために現場での経験をつんでほしいらしく、それがちょうど人がいなかった精肉部への配属へと繋がったのだ

 

と、いっても私は満足に料理をしたこともなければ包丁を握ったこともなく

そればかりか、料理というのは用意してもらうのが常で、自分で食材を購入したこともない

そのため、鶏胸肉と鳥もも肉の違いさえわからなかったほどだ。

 

そう言った人間がはたして精肉業でやっていけるのかどうか不安はあったが

当時は若いこともあり、習うより慣れろで、喜んで行っていたように思う

 

もっともそれは、これが過酷な道のりの入り口であったことについてこの時はまったく知る由もなかったからだ