働いて二週間で会社潰れた

歴史本や小説や映画などの感想が書ければなと思います。

精肉業と

さて、そんなわけで私は精肉部として華々しくデビューすることとなったのだ

 

そこで私は精肉部で課長をしていた上司と出会うことになる

もちろん、狭い店内であるので、何度か顔は拝見したことがあるのだが、なにせ

かたやバックヤードで作業をしかたやレジ周りで仕事をしている身なので挨拶以上の交わりがほどなく、この課長がどういった人物であるのかを把握していなかった。

このことは、いい意味でも悪い意味でも後に生きていくことになる

 

さて、この課長に初めて精肉部で入った時に何を言われたのかは今でも覚えている

それは、ここでは緊張はしなくてもいい楽しんでいけばいいという皆のことを言われたように思う

 

 

実際の作業の内容であるが、基本的には鶏肉の加工だ。なんせ包丁をいままで握ったことがないので、いきなり豚や牛の加工ができるわけもなく、鶏肉をパックにつめるだけの簡単な内容から始めることになっていった。後にこの鶏肉を詰めていく作業というのが私のメインの作業へとなっていく

 

 

ところで、スーパーについて多くの方がイメージしているのはレジ周りでの仕事ではないだろうか?それも当然のことで基本的にスーパーを利用している人にとって、多く接する機会のある従業員はレジのパートやアルバイトの学生やおばちゃん、おじちゃんたちである

それでは、裏で仕事をしている人たちはどういった方が多いのか

私の務めているところは生鮮食品スーパーなので基本的には生鮮品の加工や販売を行なっているスーパーである

そういったスーパーでは、魚では元板前であるとか、惣菜であれば料理人のはしくれであるとか、そういった経験者というのが多い。私のいたスーパでは若い頃に店長をやっていたとか、高卒でスーパーで働いてからそれ以来ずっといるとか、親が八百屋であったりだとかといった人たちが非常に多かった。

 

つまるところ若い頃からずっとバリバリやってきたという人が非常に多いのだ。

そして私のスーパーではこの業界で20年、30年やってきたという超ベテランの方ばかりが揃っていた

その性格は一言でいうと職人さんである

しかもただの職人ではない昔気質の職人さんである

 

しかも、その中で私の上司は職人の中の職人さんで若い頃はうどん屋徳島県下No.1に輝き、長じて精肉業に移ってからは閉店寸前のスーパーを立て直し、関西園では天下無敵を誇り、大阪をはじめ近隣の県からどのような作業をしているのか見学者が殺到したというほどのレジェンド級の人物であったのだ

 

そんな課長の腕前はこの小さなスーパーにおいても発揮され、一番調子のいい時は精肉の利益のみ(売り上げではない)だけで従業員100人分の給料をまかなえたほどで、社長自ら私たちはこの課長に食わしてもらっていると言わしめたほどなのだ。

 

さて、そんな上司であるからこそ仕事のありかたとか働き方とか

姿勢というものについてものすごく厳しいのだ。

そういった点にかんしては次回に述べていくことにする