経営者目線の謎
私が新卒で就職活動をしていた時期は買いて市場と言われており、就職者と面接官との力関係において圧倒的に面接官優位の時代であった。とにかく、この時代の面接官の力は圧倒的で、さらにブラック企業と言うものが現れており、面接現場では、圧迫面接と言われているとにかく理不尽な面接が行われると言うのが、流行していたように思う
そんな中、リクルーターや企業が新たに提唱した概念がある
それが、経営者目線というやつだ。
これから、新卒で働く若者に対して、社会はいうのだ。あなたは経営者目線がたりてませんねと
しかしながら、まだ、社会に出ておらず、労働経験としてはアルバイトぐらいしかないであろう若者に対して、経営者目線などあろうはずがない。
だいたいにおいて、その辺で働いていいる勤続10年ぐらいの中年おっさんにしたって持ち合わせているのか怪しい概念なのだ。いわんや若者をやである
さて、とにかくもそういう経営者目線というのはどういう視点であるのか、考えねばなるまい。なぜなら、このことに対して解が得られない限りは、就職などできないからだ。
これから私が語るのは自論である。いわゆるリクルーターや面接攻略本にのっているものとは違うかもわからない。彼らが提唱するような〇〇理論とか、✖️✖️法則というのは私は知らない。彼らがみれば素人が何を語ると嘲笑するかもしれないが、私から言わせれば彼らは面接のプロかもしらないが、一つ間違えれば現場を知らない素人だ。
ここで現場というのは、職場である。
さて、その職場とはどこか?小売だ
小売と言っても田舎の中小規模な企業である。しかし、大企業と比べ遥か彼方社長との距離は近く、朝はおはようございますから始まり、終業にはお先に失礼しますと言えるぐらいの距離だつた
さて、そんな社長がとかく口を酸っぱくしていっていた言葉がある
それが、コストカットと原価だ。
ここでいうコストカットとは、備品をむやみやたらに使わないとか、水道を出しっぱなしにしないとか、電気はこまめにけすとかそういうちいさいものも含めればそう言ったことだ。
ここで、小さいことと言ったからには大きなものがある
それが人件費だ
とにかく、人を雇うには金がかかる。なんせ、企業の売り上げの7、8割は人件費なのだ。
なので、会社は人を雇うことに関してはいたく慎重にならざるをえない、なにせ人を雇うことはリスクに他ならないからだ。人を雇うからには現状以上の成果を上げなければならない。人を増やして成績が横ばいであれば、企業は雇ったぶんだけ支出が増えるからだ。
しかし、そこで労働者が我関せずという姿勢をとればどうなるか?
経営難は経営者の責任であるから、我々、労働者は関係がないとなればどうか?
なるほど、確かにそうだ経営難は経営者の責任なのだ。どんだけ苦境に陥ろうとそこで労働者の責任に転換されるいわれはない
そこで、経営者目線という話に戻る。経営者目線とは何か?コスト意識だ
企業にとって最大のコストとは何か?人件費だ
となれば、経営者目線をもつ労働者の働き方は何か、無償労働である
自らの人件費を抑え、浮いたお金を企業に納める。それこそが経営者目線をもった労働者の働き方なのだ。
自分が経営者となって考えてみればわかるが、無償で働いてくれる人材ほどありがたいことはない。
その人が働けば働くほど、企業の利益になるのだ。願ったりかなったりである。
そして、私はそのような働き方も厭わない
経営者目線というのも理解している
なので、だれか雇ってくれてもいいのではないだろうか