働いて二週間で会社潰れた

歴史本や小説や映画などの感想が書ければなと思います。

三好之長の生き様をみよ①之長とその時代

三好之長とは戦国時代の折に畿内を折檻した戦国大名である三好長慶の曽祖父である

 

元来、三好家というのは細川家の被官であり、之長も阿波守護である細川政之に仕えていた

傍若無人な人物らしく、京都にあっては、徳政一揆を扇動しその頭目として、幕府からは目をつけられていた人物であった。しかしながら細川政之は之長の持つ軍事力からか、幕府の厳命に従うこともせず、返って之長をかばってしまうほどだった。

 

さて、之長の生きた時代というのは、歴史区分で言えば戦国時代以前のことであるが、彼の人生は戦さの連続であった。

その原因を作ったのが、細川政元である

細川家は室町幕府管領家であるが政元の時代にはクーデターを起こし将軍足利義稙を追放し、京兆専制を弾くことに成功した。

ことが、ここで終わればよかったのであるが、政元は変な宗教にかぶれたようで、ときおり修行と称し部屋にこもったりで政務をおろそかにし、また、女人を近づけずその結果、子供を得ることがなかった。これが普通の人間であればただの奇行ですむのであるが、時の権力者がこれでは大きな問題である。

そこで家臣は養子を迎えることを提案しこの時迎え入れたのが1人目の養子「細川澄之」である澄之は公卿の世界からの養子で、その父親は関白である九条政基である

さて、澄之のことを1人目の養子と紹介したからには当然2人目の養子がいるということになるそれが前阿波守護細川成之の孫になる「細川澄元」であるそしてその澄元を支える形でやってきたのが三好之長だ

 

ここにただの阿波守護家の家臣であった三好氏が京都の政権に踊る部隊が整えられたのであった